蛮族 狩男

風の王 プロローグ

――愛する四人の息子の首を目の前に並べられ、魔王メクセトに破れ、今や虜囚の身である黒の女王は悲嘆にくれて足元から崩れ落ちた。 女王は四人の生首をかき抱き、その頬に血の涙を伝わせたが、やがて彼女を見下ろす魔王メクセトを睨みつけるようにして顔を上…

11月4日への扉 3章の概要

――過去に自分が住んでいた家 ループによって自分の過去が変わってしまったことを知った主人公は、述懐するだけだったループ前の過去ではなく、ループによって変わってしまった自分の過去を追い求める。同時に「財団」に連絡を取ろうとするが、彼らは痕跡を消…

11月4日への扉 2章の概要

――ループから戻ってきて暫く後の世界 主人公は狭いマンションの部屋で座った目で虚空を見つめている。室内には酒と煙草の据えた匂いが充満している。(1章の頃より荒んだ描写) 場所モデルは北区赤羽。 結局、家族は戻ってこず、また過去が改変されて独身の…

11月4日への扉 序章の概要

(概要) 序章. 駅のホーム、モデルは京浜急行線新馬場駅(90年代初頭)。この駅は急行・快速は止まらない。 11月3日、休日とあって人もまばらなホームで電車待ちをする少女を主人公線路に突き飛ばす。走りこんできた通過列車に轢かれ血まみれの肉片と化す少…

11月4日への扉(仮)

(内容) ループ物。ただしループ自体ではなく、ループから抜けた後が中心の話である。 テーマは『罪と罰』、そして『初恋』である。 ただし『初恋』は主人公にとってのそれではなく、またヒロインのそれでもない。(概要) 主人公は11月1日〜11月3日を繰り…

女の体は炎に包まれつつあった。 その姿が煙に包まれ、見えなくなっていく様をお前は人ごみから見ていた。 元は貴族の娘ということで薬を嗅がされ眠らされているとは言え、その身体が火あぶりになる様を、人々は魔女狩りの熱狂に酔った頭で見ていたが、その…