2009-09-08 円環ページ vancat 虚構年代記 チルチルとミチルは探していた、青い鳥を。 しかしそれは縫い目のないシャツを作ることに似ていると既に理解してもいた。 いくつもの国を巡り、探し続けた。 そしていつもそれは見つからなかった。 最後の国を後にすると、彼らは家路につく。 帰ろうとする。 しかしたどり着くのは一番はじめに足を運んだ国だった。 今日も帰れずに彼らの旅は続く。 永遠に、続く。