河足八幡神社

祭神

誉田別命応神天皇)、足仲彦命(仲哀天皇)、気長足姫命(神功皇后)、河足姫命

由緒

古くは河足姫命を主祭神に信仰を集めた。天皇行幸の際、土地の神である河足姫命の助力を得てこの地の御行を速やかに叶えたとされ、その働きを称えて創祀に至ったと伝える。御文庫収蔵の「河足風土記」ほかの文書には河川平定の伝承が多く見え、今日まで水難鎮護の神として信仰が篤い。鎌倉時代末、八幡神を勧請して社名を改めるとともに現在の社地に遷座した。旧社地は奥宮とされ、江戸時代までは信仰されたが現在に伝わっていない。土地の人々は当社を「おかたりさん」と呼び親しんでいる。

文化財

  • 「御文庫」と称される什宝殿(県重要文化財)。収蔵品は古文書、神鈴、什器類など数百点に及ぶ。
  • 「おんみず神楽」、毎年十一月の例祭にて舞われる(県重要無形文化財)。頭と右手を上に突き出す独特の動作から、頭を水面に出して荷を右手に掲げる古代の泳法を伝えるとされる。「御水神楽」とも。

付記

  • 旧社地は名越川上流と推定される。
  • 「御文庫」収蔵品については市教育委員会文化財課発行の「河足八幡什宝録」に詳しい。現在、収蔵品は一部を除いて市歴史資料館が管理する。